愛川の山岳文化を学んでみませんか~八菅修験の道~
2月11日 愛川町行政提案型事業 登山道活用事業の一環で愛川の山岳文化を学んでみませんか~八菅修験の道~
を開催しました。
午前中は中津レディースプラザの講習、午後は八菅神社にて宝物館を含め、石神社、神社山内のフィールドワークを行いました。
講師に日本山岳修験学会会員で、万象房を主宰する城川隆生先生にお越し頂き、レクチャーを頂きました。
午前の講義ではそもそも修験道とは何か、山伏の峯入修行の実態に始まり、本場大峯や聖護院と八菅山との関係、八菅の山伏の修行方法、近隣の村々で果たした役割、近年新しい史料から分かった、江戸時代頃の八菅の山伏の修行の流れなどを高校生にも分かるようにお話を頂きました。
午後は八菅神社移動し、普段は決まった日しか開かない宝物館を足立原氏、山口学芸員のご尽力で開けて頂き、宝物館で一番の見物である雄仁親王の碑伝、長秀ら3名が丹沢で修行した碑伝などを解説して頂きました。
続いて神社から八菅の集落を歩き、かつて山伏だけで構成された代表する院、坊などの実態などを聞きながら、弊山地区へ。途中絵図を見ながら、先生も確認していなかった塩川滝の位置など新しい発見も
石神社ではダキニ岩屋を見学。文久年間に立てられた、登山制禁碑があります。
ここから、弊山の集落裏手の山へ登り、途中山伏が唱える懺悔~懺悔。六根清浄🎵を参加者皆さんで合唱
いこいの森展望台、神社境内で経塚や護摩壇などを説明を受け、16時過ぎに社務所へ。
今回は町内外から約20名の参加者があり、現役で修行された方、元大学の先生をされた方、トレイルランナー、修験学会に所属されている方、高校生、議員さんなど多くの関心があり、お集まり頂きました。
八菅修験は
熊野など他地域とも交流をもち、当時の里と山の元風景を作った語り継がれるべき山岳文化です。
AichanAdventureでは約4年に渡り、コースの調査と踏破、地図作成、修験道ルートの開拓、イベントによる広報を行っており、
今後も引き続き観光や修行する方へ向けたルート整備、情報提供などサポートなども考えています。
関係各位の方との連携もしていきたいところです。大山まで至る修験ルート関係市町村や町興しなど幅広い方からのご連絡もお待ちしております。